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外国語広場 >> 英語 >> 英語とのつきあい方 >> 第3回
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コラム


英語とのつきあい方

第3回 ビジネスマンは何をどう読むか−新聞・雑誌編−
オンラインで読める英字新聞・雑誌

小田 康之Vital Japan代表)


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おすすめ新聞サイト
おすすめ雑誌サイト
ちょっと気分を変えて

インターネットのブロードバンド化が進み、ますます情報があふれるようなった。いともたやすく、ほとんどコストもかからずに英語のニュースが手に入る。これでは逆に、何を読めば良いのか、頭を悩ましている人も少なくないのではないだろうか。

仕事に追われて単行本をじっくり読む暇がないと言うビジネスマンでも、仕事上の書類以外に、日本語の新聞や雑誌くらいは広げるだろう。読み物として一番身近で、手っ取り早く役に立つのが新聞や時事的な雑誌の類ではなかろうか。英語を学ぶにあたっても同じことがいえるはずだ。興味の湧かないものを読むのは苦痛なだけだし、内容が役に立たない文章に目を通すのは、娯楽としての読書でもなければ、時間の無駄だ。


▼精読(音読)と速読の併用を

情報を得るという目的からすれば、できる限り速く要領よく内容をつかむのが良いはずだ。ただ、ここでは英語を学ぶことも目的としている。

英語を身につけるとともに情報も得ると実際的な理由から、二つの読み方を併用するのがよいだろう。

ひとつは、精読。ウェブページをプリントアウトして(紙の新聞・雑誌の場合はそのままで良い)、未知の単語や表現を調べ、声に出して繰り返し読む。必ず音読すべきだ。

もうひとつは、速読。ここでいう速読とは、特殊な速読術が必要な類のものではなく、単に速めに読んで内容をつかむという程度のことを指している。スピードでいえば、普通のアメリカ人が1分間に読む量が200−300語と言われているから、1分間に200語程度も読めれば、英語を母語としない人としてはかなり早いほうと言えるだろう。もちろん、この段階にまで達するには、相応の読書量が必要だ。

その一方、私は自分の経験から、外国語を身につけるためには音読が不可欠だと考えている。繰り返し声に出して読むことによって初めて、その外国語を体で覚えることができ、自分で使うことができるようになる。頭の中で黙読しているだけでは、いざ会話やプレゼンテーションで、その言葉が口からでてくることはない。

情報を得るという目的を考えると、できる限り速く大量の文に目を通す必要もある。精読だけではなく、速読も必要になるゆえんだ。

速読が必要な場合の読み方としては、記事の構成を意識するのが良い。まずは見出しで、自分が読みたい内容かを判断した上で、リードと呼ばれる第1段落を読む。多くの新聞記事の場合、このリードに記事のポイントが詰め込まれている。それ以降の段落は、それぞれ段落の最初の1文に特に注意を払いながら、キーワードを拾い読みする。

知らない単語や表現がでてきたらどうするか。精読する記事やコラムでは、それらをマークして、意味を調べ、徹底的に覚えるよう努力しよう。それ以外の内容だけ拾い読みする速読の記事は、文のキーとなるような単語やたびたび出てくるような単語のみノートにでも書き留める。

まとまった時間のとれる週末にでも、辞書を引き意味を確認して、ノートに記す。その際重要なことは、単語とその意味を書くだけではなく、その語が含まれる文全体を書き写すことだ。特にどのような形容詞、副詞、動詞、前置詞などと一緒に使われるのかに注意をしながら、できる限り文のまま覚えるようにする。そうすることにより、実際に使える言葉として定着する。文脈の中で覚えていないと、決して正しく使えるようにはならない。
また、併せてThesaurusで同義語を調べたり、英英辞典(前回を参照)を使って英語での語義のニュアンスを確認したする。語源にも注意を払う。これによって、言葉をなるべく関連付けし、自分の中への定着率を高める。

また、一度ノートに記して安心するのではなく、必ず反復が必要だ。時々見返したり、発音しながら綴りを書いてみる。

それと平行して、さらに新たな英文記事を読んで行くことにより、頻繁に使われる単語は、身についてくるはずだ。


▼メールによるニュース配信を活用する

もちろん毎日じっくりと英語の新聞や雑誌の記事を読む時間がとれればそれに越したことはないいが、そんな優雅な生活をビジネスマンは、ほとんどいないだろう。では、慌しい日常の中で、どう英語のニュースに触れるか。

新聞のサイトには、記事のヘッドラインや記事そのものを無料でメール配信してくれるサービスがついていることが多い。好みのニュースサイトのメール配信に登録し、毎朝自分のメールボックスに入ってくるニュースの要約を読むのだ。会社に着いてパソコンを立ち上げてから最初に行うこととして習慣にしてしまえばよい。

できれば、会社に早めに行き、自分が読むことに決めた新聞や雑誌などのサイトに目を通すのがいいだろう。さらに時間があるようなら、その中で気になる記事をいくつか読む。週末には、まとめて単語や表現をじっくりと調べたり、精読するのだ。


▼My Yahoo!の機能は便利

Yahoo!のMy Yahoo!の機能は、ニュースを一覧するにも便利だ。最初に無料の登録をすれば、自分の好きなカテゴリーのニュースをカスタマイズして表示できる。ロイターやAPの通信社配信のニュース、芸能、スポーツ、音楽などさまざまなジャンルのニュースを好みに応じて設定できるようになっている。同じページで、自分の投資ポートフォリオや市況なども一覧可能だ。そのほか、ファイルや写真を保存しておく"Briefcase"機能や無料メール(米国版は日本語未対応)、ブックマークなどもここからアクセスできる。
http://my.yahoo.com/


▼おすすめの新聞サイト

数ある新聞サイトの中から、特にお勧めのサイトを紹介してみよう。

International Herald Tribune
http://iht.com
ひとつだけ選ぶというのであれば、International Herald Tribune(インターナショナル・ヘラルド・トリビューン)をお勧めする。New York TimesとWashinton Postの記事を主体として、厳選された記事のみ掲載している。もともと世界中で読まれることを想定しているため、内容が米国の情報のみに偏っていないのも良い。同紙は、ウェブサイトも機能的で使いやすくできている。1週間前までの記事は、曜日ごとに表示することもでき、気に入った記事を蓄積しておくクリッピング機能もある。余分な画像も少なくすっきりとしていて見やすいのも好感がもてる。

Financial Times
http://ft.com
米国の情報に偏っていないということで言えば、イギリスの経済紙 Financial Times(フィナンシャルタイムズ)も良い。マーケット情報や経済・ビジネス関係の情報が充実しているとともに、世界の各国のニュースを広範にカバーしている。ウェブ版は最近有料化に乗り出したため、有料購読(年間US$95)をしないとアクセスできない記事もある。

New York Times
http://nytimes.com
米国の新聞では、New York Times(ニューヨークタイムズ)が面白い。米国でThe Timesといえば、この新聞のことを指す。リベラル色が強いだけに、好みは分かれるところだが、記事の質が高く、分析も深い。今のところは、すべての記事をウェブで無料公開しているので、膨大なコンテンツにアクセスできる。ただし1週間以上前のアーカイブ記事は検索して閲覧すると有料となっている。
毎日読む時間がないという場合には、1週間の動きをまとめた "Week In Review"のページも便利だ。また、ヘッドラインのメール配信を登録しておき、毎日メールで送られてくるヘッドラインとそのリンク先の記事を、時間のあるときにまとめて読むという使い方もできる。

OP-EDコラム欄は、同紙の売りでもあり、注目度も高い。日本でも良く知られる経済学者Paul Krugman(ポール・クルーグマン)やピューリツァー賞を幾度も受賞し中東関係に強いThomas Friedman(トーマス・フリードマン)らのコラムが読める。好みの執筆者のコラムを毎回、単語や表現を調べた上で、音読したり、文章の構造を分析したりするのは、良い英語の勉強となるだろう。

このコラム欄ではほぼ唯一の保守系で、かつてニクソン大統領のスピーチライターを務めた言論人 William Safire (ウィリアム・サファイアー)は、OP-EDのほかに、毎週日曜日の別冊 New York Times Magazineで言葉をネタにしたコラム "On Language" を長年にわたって執筆している。当然、英語を母語とする人を対象としているので、扱う言葉の難易度は高いが、文章にリズム感がある上、関心をそそられるような内容が多いので、言葉に興味のある人にはお勧めだ。

Wiliam Safire "On Language" 2002年9月15日掲載分

New York Times Magazine
(週替り。"On Lanuage"以外にもインタビューなど面白い記事が多い。)

日曜日の書評欄(別刷)もNew York Timesで注目されるところだ。この欄に書評が載ることが、本の売れ行きを大きく左右する。日本の一般紙の書評のような、提灯持ちの内容は少ないうえ、分量もまとまっているので、読み応えがある。この面を毎週注目しておけば、米国でどのような本が話題になっているか、おおよそフォローできる。このNew York Timesベストセラーランキングがこの手のランキングとしては最も権威をもっている。
http://nytimes.com/pages/books/index.html

Washington Post
http://washingtonpost.com
米国のもうひとつの代表的な日刊紙といえるのがWashington Post(ワシントンポスト)だ。ウォーターゲート事件の報道で知られるように、米国中央政界の情報が詳しい。また国際面(World)では、各国ごとのページも設けられており、特定の国の過去の記事をまとめて読むのに便利だ。

たとえば日本の記事のページはこちら

Wall Street Journal
http://wsj.com
米国の日刊経済紙として影響力のあるのは、Wall Street Journa(ウォールストリージャーナル)lだ。ただ、そのウェブ版はほとんどの記事が有料購読(年間US$79)しないとアクセスできない。同紙は、言うまでもなく財界寄り。つまり共和党寄りだ。この社説ページが、主要な日刊紙としては唯一といってもいいくらいの保守系論説の場だろう。

San Jose Mercury News (Silicon Valley.Com)
http://www.siliconvalley.com/
主要紙とはいえないが、Kight Ridder系列のSan Jose Mercury News(サンホゼマーキュリー)のテクノロジー面であるSiliconvalley.comもIT関係に興味のある人には面白い。San Jose Mercuryは、「シリコンバレーの新聞」がうたい文句だけに、この地域のITビジネスの情報が豊富だ。毎朝配信されるGood Morning Silicon Valleyというコラムは、さまざまなIT企業の動きを軽妙に伝えてくれる。


▼おすすめの雑誌サイト

The Economist  【Economistを定期購読】
http://economist.com
雑誌をひとつだけ挙げるとするとイギリスのEconomist(エコノミスト)を推薦したい。世界の政治経済の話題を深い分析と美しい文章で伝えてくれる。また、"Politics This Week"と"Business This Week"のページでは、その週の動きを手短に一覧できるのも便利だ。記事の背景や関連の記事もまとめられているのでデータベースとしても使える。ウェブ版は有料購読(年間US$69)すると過去5年間のアーカイブも含めすべての記事にアクセスできる。

Time, Newsweek
http://time.com      【Timeを定期購読】
http://newsweek.com  【Newsweekを定期購読】
英語学習には必ず登場するTime(タイム)やNewsweek(ニューズウィーク)も面白い。気取った文体が鼻につかないでもないが、記事の質は全般に高い。軽い話題も多く、守備範囲は広い。
ビジネスを扱うコラムでは、NewsweekのAllan Sloanの連載コラムが注目される。
http://www.msnbc.com/news/805188.asp

Newsweekのサイトは、マイクロソフトとテレビ局NBC(親会社はGE)の合弁であるMSNBCのサイト内にある。ここでは、ケーブルニュース局のMSNBCやネットワーク局NBCニュースのコンテンツも統合され、膨大な情報量のニュースサイトを形成している。
http://www.msnbc.com/

BusinessWeek       【BusinessWeekを定期購読】
http://businessweek.com
米国企業の動きを知るのに欠かせないのは、BusinessWeek(ビジネスウィーク)だ。投資、IT・eビジネス関係の情報が充実している。Robert Barro、Gary Beckerら著名な経済学者が交代で執筆するによるEconomic Viewpoitは手ごろ長さのエッセーで、難解な単語もあまり使われないので、英語の勉強にもってこいだろう。
Economic Viewpoint (by Robert Barro) 2002年9月30日号

ビジネススクールのランキングやMBAに関する記事も多いので、MBAを目指す人にもよい情報源となるはずだ。

Fortune, Forbes
http://fortune.com  【Fortuneを定期購読】
http://forbes.com   【Forbes日本版を定期購読】
Fortune500で有名なFortune(フォーチュン)やForbes(フォーブズ)もビジネス誌として名高い。特にFortuneのウェブサイトは、企業のランキングなどデータが豊富で、企業情報を知るには大変便利だ。
Fobesの米国、カナダでの購読($19)

Business 2.0
http://business2.com
IT関係などの「ニューエコノミー」系では、Business2.0も興味深い記事を掲載する。

Red Herring
http://herring.com
シリコンバレーのベンチャー情報源ともいえるのが、Red Herring。紙の雑誌の方は、ネットバブルのころには、広告であふれ電話帳かと思うほどの厚みだったが、最近はめっきり薄くなってしまった。

Inc, Fast Company, Startup Journal
http://www.inc.com/
http://www.fastcompany.com/
http://www.startupjournal.com/
ベンチャー志向のある人向けの雑誌としては、Inc.(インク) やFast Company(ファーストカンパニーが良い。Wall Street Journal (ウォールストリートジャーナル)の起業家向けページであるStartup Journalは、アイディアに満ちたコラムを掲載する。


▼ちょと気分を変えて

National Geographic
http://www.nationalgeographic.com/
米国のナショナルジオグラフィック協会が発行する月刊誌。その写真の美しさは息を呑むほどだ。世界地理や自然が好きな人にはたまらない雑誌。文章も英語の勉強に最適の教材となるはずだ。

People
http://people.com
セレブリティー情報が満載のPeople(ピープル)誌のサイトなどは、気楽に読めて気分転換にいいかもしれない。芸能人やスポーツ選手、一部の政治家などのプロフィールや関連記事も検索できるので、私は重宝している。
メールでDaily Newsとして毎日配信もしてくれる


1980年代の終わりに、ニューヨークの企業を舞台とした"Working Girl"(ワーキング・ガール)というマイク・ニコルズ監督の映画があった。その中で、キャリアウーマンを目指す秘書を演ずるメラニー・グリフィスが、芸能・ゴシップ雑誌など読んでいるのか、と馬鹿にされて、こう言い返す。

「どこから大きなアイディアが飛び出してくるか分かりませんから。」




(2002/9/20)



このコラムはGEO Global Magazineに連載されているものです。

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このサイトについて | Vital Japan | GEO Global   更新 2004/7/11


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