英会話は必ずできるようになる。目標と方法さえ間違わなければ、日本にいても誰でも必ず英語が話せるようになる。経験上、こう断言していい。
ではどうすれば話せるようになるのか?
まず理解しておかなければならないのは、「分かる」ことと「使える」ことは違うということだ。つまり、英会話のテキストを見て、内容が分かったとしても、それが必要な場面で口からでてくるわけではない。英会話ができるようになるとは、頭にあることが口から出てくるようにするプロセスなのだ。
▼まずは目的と目標をはっきりさせよう
あなたはなぜ英語が話せるようになりたいのだろうか。英語が使えないと仕事にならない、という人もいるだろう。いまは英語が必要ではないが、1年後の海外旅行で英語が話せるようになりたいという人もいるかもしれない。
いずれにせよ、自分がなぜ英語を話せるようになりたいのか、はじめに明確にしておこう。その上で、それはどのくらいのレベルが必要か、達成するレベルもはっきりさせよう。「旅行会話が問題なくできるようになる」でも、「NHKラジオ基礎英語レベルの英語が口から問題なくでてくるようになる」でも、「仕事で電話会議がこなせるようになる」でもよい。自分なりの到達点を決めておこう。
お金をかけずに英会話を身につける方法
英会話はお金をあまりかけずともマスターすることは十分できる。自分の時間や金銭的余裕を考えて、ふさわしい方法を選ぼう。
▼市販の英会話学習書を使う
書店に行けば、音声CDのついた英会話本が山のように並んでいる。1000円や2000円程度で、よくできた学習本・CDが購入できるので、これらをうまく使えば英会話を独学でマスターも全く夢ではない。
選ぶポイントは、
1.自分が理解できるレベルより易しいもの
2.厚すぎない、分量が多すぎない
3.音声CDがついている
読んで英文が理解できることと、その英文が口をついてでてくることの間には大きな隔たりがある。
英会話ができるようになるポイントは、英語の単語や文が自然と口をついてでてくるようになるまで、繰り返し声に出して練習してみることだ。なので、内容はなるべく基本的なものを選んだ方が良い。中学校の英語教科書レベルの英文が口をついてでてくるようになれば、英会話には全く困らない。仕事で使う場合も、自分の分野で必要な専門用語を補いさえすれば、中学英語で立派なビジネス英語として通用する。
あまり分量が多すぎると挫折する可能性が高くなる。まずは薄い一冊を反復練習することによって、確実にし、達成感を得よう。
英語のリズムと発音を体得するためにも、音声教材は必須だ。音声CDがついているものを選ぼう。
英会話テキストとしては、例えば、オンライン書店のアマゾンでいま最も人気のある英会話本にはこのようなものがある。
>> 英会話本ベストセラー
迷った方にお勧めするのは、『英会話・ぜったい・音読
【入門編】―英語の基礎回路を作る本』
国弘 正雄 (著), 千田 潤一 (著), 久保野 雅史 (著)。 音読の重要性を長年説いてきた同時通訳者の草分け国弘
正雄 氏の主張をテキストの形で実現したものだ。ダイアローグだけではなく、英語習得の王道や英語回路の作り方についての国弘氏のコラムやトレーニングマニュアルも載っており、音声CDもついて1200円ほど。入門編のほかにも
【続・入門編】
、【標準編】、【続・標準編】、【挑戦編】などがあるので、自分のレベルにあったものを使ってみよう。自分でできる英会話トレーニングには格好のシリーズだ。
野球の素振りやゴルフの打ちっぱなしで、同じ動作を繰り返し、ボールが思った方向に飛ぶようにすることと、思った英語が口からでてくるようにする英会話とは同じことだ。
英会話は身体運動なのだ。
実際に使うダイアログや表現を繰り返し声に出すことによって、体に覚えこませよう。
▼NHK語学講座を使う
NHKのラジオとテレビの語学講座には、さまざまなレベルの講座が用意され、全国どこでも手軽に利用できるのが魅力だ。しっかりと使えば、安価なテキスト代だけで英会話マスターへの道は開ける。
英語が話せるようになるためには、自分には少しやさしすぎると思えるレベルの講座を選ぼう。その代わり、その講座で学ぶ会話文や単語は自然に口をついてでてくるようになるまで何度も繰り返すことが大事だ。欲張らず、当面一つの講座に集中し、徹底的に繰り返し発音してみよう。iPodなどの携帯プレーヤーを利用して通勤・通学途中にもぜひ聞こう。
ラジオ・テレビの放送を時間通りに視聴するのはなかなか難しいが、テレビを録画するハードディスクレコーダーや、ラジオの語学講座を録音する携帯プレーヤーなど、文明の利器も利用すれば、録画・録音も簡単だ。
特に、トークマスター
という携帯プレーヤーは、NHK語学講座をタイマーで予約録音でき、そのまま携帯プレーヤーとしてどこでも聞くことができるだけでなく、ボタンひとつでセンテンスをリピート再生したり、シャドーイングをする自分の声を録音したりもできるので便利だ。
ラジオ・テレビ講座を利用する時の最大の難関は、なんといっても三日坊主。忙しさにかまけて、続かない!これがラジオ・テレビ講座で勉強しようとするときの問題だ。
では、どうするか。モチベーションアップを同好の士を得るためには、勉強会やサークルに足を運んでみることをお勧めする。
▼英語勉強会・英会話サークルに参加する
モチベーションが続かない。そんな場合に手軽に利用できるのが、英語勉強会や英会話サークルだ。東京なら誰でも参加できる様々なレベルの勉強会やサークルがいくつも開催されている。その他の都市でも数こそ少なくなるが安価で参加できるものがいくつもある。
このような英語勉強会や英会話サークルに顔を出してみると、自分の実力が測れる上、もっと勉強しようという意欲がわいてくる。自分で学んできた英語を実践するトレーニングの場であると同時に、他の人との交流によって意識を高める場として有効だ。
たいていの勉強会は、趣旨に合った人なら誰でも参加可能で、500円や1000円程度で参加できるので気軽に足を運んでみることができる。
例えば東京の場合、つぎのような勉強会やサークルがある。
入門や初級の英会話なら
英会話サークル東京TEG
レベルごとにグループで英語で会話やディスカッションをする。特に講師はいない自主的な会話。さまざまなレベルや年齢層の参加者が集う。
中級〜上級レベルやビジネス英語なら
Vital
English 英語勉強会
英語コミュニケーション能力を高める勉強会で、講師のプレゼンと参加者のグループでの会話やディスカッションがある。 若手ビジネスパーソンが中心だが、幅広い職業や年齢層が集う。
上級以上なら
Vital
Japan - Bilingual Professionals Network
英語の勉強会というより、英語で専門分野やコミュニケーション力を高める勉強会や交流会。20代-40代のプロフェッショナルを中心に1500人以上が参加メンバーとなっている。
その他にも全国に多数存在する。
英語勉強会・英会話サークルの紹介
|