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【コラム】 生きた英語表現 徒然なるままに
〜英語ニュースライター 大武正樹のひとくち解説

アメリカ・イギリスなどのメディアからちょっとスパイスの効いた英語表現を日々落穂拾い。
NHK国際放送局英語ニュースデスクの大武正樹氏によるコラムです。

■生きた英語表現 3 『回転寿司ねるとん』を英語で何というか
生きた英語表現 2 「代わり映えしないメンツ」を英語で何というか
生きた英語表現 1 『アメリカでも「ご利用は計画的に』

『回転寿司ねるとん』を英語で

「お見合い会場。男女が対で向かい合い、話し始めて2分で『チン』。男性は隣のテーブルへ。そしてまた自己紹介から。」

BBC記者(Duncan Bartlett)による、昨今のお見合いパーティー潜入レポート(From Our Own Correspondent、4月22日)。こうした『回転寿司ねるとん』(私訳)を"speed-dating party"と称していた。よって参加者は"speed-daters"。

記者は結婚式を"the perfect place at which to meet new love-hungry customers"と称していたが、確かに披露宴などは、結婚願望を抱いた「お年頃」の男女が一堂に会する場である。新婦の友人らの「気合い」も相当なものだ。

確かに短時間に大勢の異性と話をするには効率が良いシステムだが、『回転寿司ねるとん』がBBCで放送されて、全世界に「これが日本の若者の出会いのあり方(の一つ)」と紹介されてもなぁ」と思わなくもない。レポートでは、ハイテクを利用した新種の「出会いサービス」も紹介していた。

日本=「ハイテク」「効率重視」、海外受けするイメージだ。そして今日もこうして日本のイメージが形作られていく。


「選択肢はほどほどに」

"Success is getting what you want.
Happiness is wanting what you get."

NPR: Story of the Day(4月26日)のThe Mechanics of Choice: More Isn't Always Betterの冒頭は、上記の格言で始まる。インターネットで調べたらDale Carnegieの言葉らしい。

レポートでは、"To choose X, you have to give up something you like about Y. Under those conditions, the more Ys there are, the worse you feel about your choice."と言っていた。確かに選択肢は一見、多いに越したことはないと思いがちだが、落とす選択肢が多いほど、「これで本当に良かったんだろうか」と不安に思うことがある。

「このことは人生のパートナーを探しにも言えて、もっといい人がいるんじゃないかと思いがちだ」と続く。コロンビア大教授の持論は、"The more choices we have, the less happy we are."だった。

以前に日記で書いた『回転寿司ねるとんパーティー』を思い出した。「2分で自己紹介」「席移動」の繰り返しでは、選択肢は確かに増えるだろうが、履歴書の趣味の欄プラスアルファくらいしか話はできないだろうに、と思う。でも自分が今独身だったら、一回くらいは参加してもいいかな、なんて思ったりして。嗚呼、つくづく勝手な私。


『黒金』と『黒ダイヤ』

"Big bucks from black gold."

上記は、ABC "Nightline"の"Gas and the Wallet"(4月25日放送)の冒頭の「フォーカスライン」。聴衆の注意を引くための短い一言でフルセンテンスでない場合も多く、ニュアンスとしては、日本語の「体言止め」に近い。black gold(黒金)とはoil/petroleumのこと。oilと素直に呼べば済むものをなぜわざわざblack goldとしたかと言えば、Big bucks(buckは1ドル紙幣のこと)の後に続けて"b"の音で始まる単語を繋げることで、頭韻(alliteration)の効果を狙ったのだろう。"A lot of money from oil."でも意味としては同じだが、上記のような言葉遊びはなくなってしまう。

因みにblack diamondと言えば石炭のこと。『黒ダイヤ』はあの「炭坑節」の歌詞の中にも出てくる。「炭坑節」は福岡県の(三井)三池炭鉱から。地元には「三池」の名を冠する高校が幾つかあるが、校歌はもちろん「炭坑節」ではない。

石油絡みではキャスターコメントの中に、
"While a nation of drivers and consumers does a slow burn over yet another sudden spike in the price of gas and with advocates for a greener America seeing red over what what they see as a quickly degrading environment, today President Bush took on the topic of energy to mixed reviews."
というのがあった(どのニュースかはメモし忘れました)。do a slow burnはイディオムで、to slowly become angryの意味。石油を燃やすburnと掛け言葉になっている。また後半の"greener America"と"seeing red"は色の言葉遊び。でも個人的にはこのコメントは「凝り過ぎ」の感が。


大武正樹 Mixiコラム
大武正樹 Vital Japan(英語討論勉強会)での講演
"The Rhetoric of U.S. Presidents" 「大統領の英語」
"Sense of Humor in U.S. Presidents -- from political gaffes to wittyone-liners"
「米大統領選にみるユーモアのセンス」


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