「借りた時間で生きる」とは?
"For the children of Chernobyl now in their 20s, life often feels
like borrowed time."
チェルノブイリ原発事故発生後20年のレポートで出てきた表現。ABCかNBCか、Jim Lehrerのどれかメモし忘れました、失礼。
be living on borrowed timeはイディオムで、to be still alive after the time
that you were expected to dieの意味。「生死の境をさまよった後の残りの人生」の意味だが、個人的には『おまけの人生』と呼んでいる。
「誰から(借りた時間)か」(Time borrowed from who?)までは書いてないが、God(この場合Gは大文字)であることは明らか。
「けじめ」を英語で
9・11同時多発テロ事件絡みで起訴されているムサウィ被疑者への陪審員の判決に関するレポート(NPR Story of the Day
"No Model Client" 5月4日)で、"Some of them (the bereaved
families) said they needed it (the death sentence) for closure."と言っていた。
この場合、closureは心理学用語で、「けじめ」や「締めくくり」の意味。オンライン辞書のEncartaでは、closure:
the sense of finality and coming to terms with an experience, felt
or experienced over timeとある。
宇和島水産高校の練習船「えひめ丸」が米海軍潜水艦「グリーンビル」に衝突され、沈没した事件(2001年2月)で、ハワイ在住の日系ウクレレ奏者が自作の曲(鎮魂歌)を披露してインタビューに答えていたが、そのコメントの中にも"closure"が使われていた。
give sb a sense of closureやbring sth to closureの形でよく使われる。
old chestnut(古い栗)とは?
You may have heard the old chestnut that "Variety is the spice
of life."
NPR: Story of the Day "Sharing One Secret to
Happiness"(5月13日)の冒頭のコメント。old chestnutは、a joke or story that
has been repeated many times (Longman)で、a clicheや a hackneyed expressionの意。
pull one's chestnuts out of the fireは、「(人)のために手先となって危険な仕事をする」「火中の栗を拾う」。そう言えば昔、世界史の教科書に、欧米の列強にそそのかされて大国ロシアに対峙し、火中の栗を拾わされている少年(日本)の風刺漫画が載っていました。
Variety is the spice of life.は「いろいろあってこそ人生は楽しい」の意味ですが、この慣用句を聞くたびに島倉千代子の『人生いろいろ』を思い出します。しかもコロッケの物真似バージョンで。そして今日も思い出し笑い。
4分半の番組の半ばで学者が、
"Human beings adapt to any pleasure that's repeated too quickly,
which is why the tenth bite of pancakes and syrup is never as good
as the first. Variety is the trick we use to circumvent this fact."と言っていた。
確かにその通り。いくら好きでも食べ続けたら飽きます。寿司屋に「がり」があるものこのためでしょう。シーフードに慣れた舌を一度「リセット」するため、とも聞いたことが。でもこれだけ言っておきながら、「がり」は苦手なんだな。「そうだ、寿司屋行こう」(廻ってるヤツね)。
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