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【コラム】 英語ひとくち解説
−ちょっと雑学−
ネットの話題や時事問題で英語の勉強を
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アメリカの新聞・雑誌の記事などから題材をとり、生きた英語表現やその周辺事情を語るコラム。
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整理回収機構を増強する |
Japanese politicians put the finishing touchs on a bill
aimed at beefing up the coutry's debt-collection
agency -- the first step in what may see as the best hope
of solving Japan's chronic bad-debt problem.
[The Wall
Street Journal Oct 25, 2001]
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与党3党が、整理回収機構(Resolution
& Collection Corp.)機能拡充に向けた金融再生法案をまとめたという。
beef up は、口語的な表現で、"to make or become greater or stronger" つまり「増強する」という意味。
bad debtは、「返済が不可能な負債」、通常は日本語では債権者側から見て「不良債権」(bad loanまたはbad
credit)と言っているもの。
また、beefは自動詞で使うと俗語的に"to complain"「不満を言う」という意味にもなる。
beefといえば、日本では狂牛病騒動が起きているが、狂牛病は英語では"mad cow disease"という。もともと日本語が英語の直訳だからだから分かりやすい。
本日の文の意味するところは、日本の政治家が国の債権回収機関(整理回収機構)の増強を目指した法案を仕上げた−これは日本が長年にわたって抱える不良債権問題の解決のための最大の希望と思える第一歩である、ということ。
100兆円、下手をすると200兆円近くに達すると見られる不良債権。その抜本的な処理を本当にできるのか。いよいよ最終勝負だ。
このまま日本経済の血液が、不良債権として鬱血したまま流れることなく、末端から死んでゆくことだけは、何としても避けたいものである。
本日の文は、ウォールストリート・ジャーナル紙から。
◆関連リンク◆
・Yahoo!ニュース 不良債権処理
(Oct 26, 2001) |
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