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【コラム】 英語ひとくち解説
−ちょっと雑学−
ネットの話題や時事問題で英語の勉強を
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アメリカの新聞・雑誌の記事などから題材をとり、生きた英語表現やその周辺事情を語るコラム。
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PR業界も嘆き節 |
The leaders of the business that invented
damage control and a million ways to look better, who
are meeting here to sing the post-Sept. 11 blues,
are facing a slumping economy that has cut communications
spending by major clients.
[Reuters
Nov 17, 2001]
◆記事全文◆ |
本日の文は、サンフランシスコ発のロイター"World PR Chiefs Ponder Changed Message"という記事より。
PR業界もかなりの不況にあえいでいるようだ。PRとは、改めていうまでもないかもしれないが、Public Relationsの略。日本だと「広報」と訳されることが多いが、もともとPRの概念が日本には歴史的に無かったこともあり、どうもしっくりこない。
この記事によると、米国のPR業界は、1997年末には17.5億ドル規模であったのが、その3年後の2000年には39億ドルへと増大したという。3年で2倍以上という急成長だ。特にネット企業は、巨額のマーケティング予算を組み、そのうちのかなりの部分がPR会社に流れたこともあると、このPR業界の急成長には、ネットバブルも大きく貢献していたであろうこと明らかだ。
bules は、「憂鬱、重い気分」のこと。言い換えれば "melancholy"。その意味から黒人音楽から生まれた「ブルース」となる。
sing bluesというのは、「憂える」という意味で使う。
Sept.11は、同時多発テロが起きた日だが、アメリカではこの日に起きた同時多発テロのことを指す言葉として、もっとも一般的な言い方となっている。
本日の文は次のような意味だ。
ダメージコントロール(企業などでトラブルが生じたときに、それから生ずる悪評を最低限に抑えること)と見てくれを良くする方法を幾多も発明した業界(つまりPR業界)のリーダーたちが、9月11日以後の嘆き節をうなるために当地に集まっているが、彼らは主な顧客がコミュニケーション支出を削減するという不況に直面している。
(Nov 17, 2001)
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