電子メールじゃなくて、かたつむりメールで

Snail mail's loss could be e-mail's gain.

[San Francisco Chronicle Oct. 23, 2001]


日本でも電子メールに対して,普通の郵便を「郵政省メール」などという人がいる。メールという言葉が電子メールを意味することが多くなったので,混同を避けるためだ。

「郵政省メール」に当たる言葉がアメリカでは,この "snail mail"となる。つまり瞬時に届くe-mailに対し,カタツムリのように遅いメールということ。

mailは,本来,不可算名詞なので複数の郵便物でもmailだが,e-mail(emailと綴ることも多い)の登場で複数形にはe-mailsと,sを付ける使い方も日常的にするようになった。

この文は,サンフランシスコ・クロニクル紙のビジネス欄の見出し。炭そ菌騒ぎによる郵便の減少が,電子メールの増加に結びつくかもしれないという意味。

ここのところアメリカで深刻化する炭そ菌(anthrax)の被害を受けて,電子メールの利用が急増しているという。このサンフランシスコ・クロニクル紙の記事によると,電子メールアウトソース会社のCritical Pathの推計によると同時多発テロが発生した9月11日以降電子メールの送信量が25%増えているという。

余談だが,このCritical Pathは筆者が住んでいるサンフランシスコに本社がある。レンガ造りのなかなか洒落たビルだ。ベイブリッジ脇の拙宅から歩いて3分ほどの距離にある。Critical Pathは,日本では三井物産やNTT Comなどと合弁でクリティカルパス・パシフィック株式会社を設立している。

ところで省庁改変で,郵政省が総務省に統合されて以降「郵政省メール」という言葉はどうなったのだろう。知ってる人いたら教えて欲しいなあ。

(Oct. 24, 2001)

gaikokugo@geo-g.com

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